高校物理と大学物理の橋渡しとなる参考書【なぜ大学物理は難しくなるのか】

大学物理
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今回は僕が読んでよかったと思う参考書を紹介したいと思います!

主に物理を学ぶ理系大学1年生がメインです!

なぜ大学物理は難しくなるのか

参考書紹介の前に高校物理と大学物理の違いについて説明します。

高校で物理が得意だった人が大学に入って挫折する。

そういう人はザラにいます。

何がそんなに難しいのか、次の3つです!

  • 数学が難しい!
  • 考慮することが多くなる!
  • 教科書が合わない!

順に説明していきます。

参考書の紹介はもう少々お待ちください。

数学が難しい!

大学に入ると様々な数学を駆使して問題を解いていきます。

授業を受けていると物理の授業なのか数学の授業なのか分からなくなるほどです。

私自身も物理というよりかは、数学に苦労しました。

とにかく、大学物理は高校物理とは使う数学のレベルが全然違います!

考慮することが多くなる!

これはどういうことか、例を出して説明します。

例)ある物体が高さhから自由落下します。このとき、地面に落下するのまでの時間tを求めよ。

上記のような問題は高校物理でもよく出題されると思います。答えは、

$$ t=\sqrt{\frac{2h}{g}} $$

このようになりますね!

しかし、実際に日常で試したときに果たしてこの式がそのまま使えるでしょうか?

まず「空気抵抗」がありますね。落下させる物体の形状も気にしなければなりません。

上記のことを気にするだけで、(例)にある問題はめちゃくちゃ面倒くさい問題に変身します。

高校物理では、剛体以外は質点(大きさも質量もない物体)を考えますよね。

色々と設定を簡単にし過ぎているために

「物理は日常活に即していない!」

なんていう批判もあるようですが、本質を見極めるためには複雑な状況はカットした方がいいのです。

難しいと中々、本質的な部分に目がいきませんからね。

少し脱線しましたが、大学物理は高校物理と比べて「より日常に即した状況を考える」ために難しくなります!

教科書が合わない!

これはおまけみたいなものです!

大学の授業で使う教科書は、基本は授業担当者が指定します。

これが初学者にとっては分かりにくいものを指定します!

すべての大学教員がそうではありませんが、自分の書いた本を教科書に指定するんですよね!

もちろん初学者向けの本なのでしょうが、それでも難しい!

「力学の基礎」「入門電磁気学」等々

何度この文言に騙されたか「基礎」や「入門」と書いてあるのに難しい!

誤解を招かないように付け加えておくと、

私の頭がそこまで良くないから難しく感じると思うので、難しく感じない人も全然います!

つまり、参考書選びは非常に重要なのです!!!

高校物理と大学物理の橋渡しとなる参考書

以上3つほど、大学物理の難しさについて解説してきました。

お待たせしました。私がオススメする参考書はこれです。(初学者に対して)

  • 確実に身につく基礎物理学(上)[力学・熱力学・波動]
  • 確実に身につく基礎物理学(下)[電磁気学・現代物理学]

上記の2冊が初学者にとってオススメです。

オススメな理由

上記の2冊がオススメな理由は何と言っても

  • 図が豊富な上にカラーで見やすい!
  • 計算過程が詳しい!
  • 高校物理を基礎として大学物理を教えてくれる!

著者の川村さんは、元々高校で物理を教えられていた方です。私はこの参考書に助けられました。

物理を嫌いになりかけていた私がまた物理を好きになるキッカケを与えてくれた本です。

まとめ

今回は2冊の参考書を紹介しました!

  • 確実に身につく基礎物理学(上)[力学・熱力学・波動]
  • 確実に身につく基礎物理学(下)[電磁気学・現代物理学]

オススメな理由は

  • 図が豊富な上にカラーで見やすい!
  • 計算過程が詳しい!
  • 高校物理を基礎として大学物理を教えてくれる!

この3つです!

大学物理は特に最初は面食らうかもしれませんが、恐れずに勉強してみてください!

閑話休題

少し話しが逸れますが、皆さんはアメリカの物理の教科書を見たことがありますか?

私は大学3年生の時に物理の教授から見せていただきました。

めちゃくちゃ厚かったです。1000ページは超えていました。

ただ、その分内容は豊富で

「何でも書いてありました!」(すべて英語で読みにくかったですが(笑))

日本の参考書っていわゆる、アメリカの教科書の「つまみ食い」なのだとその先生に教えていただきました。

私はアメリカの教科書に興味を持って購入しようとしましたが、値段が結構したので諦めました(笑)

もし気になる方がいれば調べてみてください!

今回は以上です。物理に挫折したら色々な参考書を読んでみてください。

物理は、指導者によって「得意」にも「苦手」にもなる科目です。

人によって頭に入る「言葉」や「イメージ」が異なります。

今のあなたが物理に苦しんでいるのであれば、それは今読んでいる参考書や指導者が少し合わないだけかもしれません。

どうか諦めずに物理を勉強してください!

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