はじめに
今回は電力と電力量です。
普段皆さんが使っている家電に焦点を当て、電気料金との関係も説明していきます。
電力と電力量はほぼ同じ概念だと私は思っているのですが、学び初めはゴチャゴチャしてしまうことが多いので、しっかり分けて解説していきます!
消費電力
消費電力 \( P \) は以下の式で表されます。
$$ P = V I $$
電圧と電流をかけ算した値が電力です。
これは電力と同じ意味です。
また、単位はW(ワット)で、仕事率と同じ単位です。
ちなみにオームの法則
$$ V = RI $$
を用いて、式変形すると
$$ P = V I = R I^2 = \frac{V^2}{R} $$
このようになります。
問題に合わせて使い分けてください。
私の家で使っているドライヤーの消費電力を見ると画像のようになっていました。
電圧100(V)に対して1200(W)です。
上記の計算式使うと、電流が何アンペア流れているかは分かりますよね。
この1200(W)という消費電力は中々大きいです。
皆さんの家のドライヤーの消費電力はどれくらいでしょうか?
だいたいが1200(W)だと思うんですが、テレビや電子レンジなども確認してみてください。
オーブントースターなどは結構大きいですよ。
この消費電力ですが、その電化製品を使い始めるのに必要な最低限の電気エネルギーと言うことができます。
もしくは、その電化製品を1秒使うのに必要なエネルギーと言い換えてもいいです。
*実際には消費電力の単位はJ(ジュール)ではないため「エネルギー」という表現は正しくないです。
消費電力 \( P = V I = R I^2 = \frac{V^2}{R} \)
電力量
電力量 \( W \) は以下の式で表されます。
$$ W = P t = V I t $$
これも同様にオームの法則より次のように書き換えることが可能です。
$$ W = V I t = R I^2 t = \frac{V^2}{R} t $$
先ほど勉強した消費電力に使用時間 \( t \) をかけるだけです。
ここでの使用時間 \( t \) 単位は「秒」です。
電気料金はこの電力量 \( W \) によって計算されています。
電気料金は、使用するために必要な消費電力と使用時間が長いほど高くなる
例えば東京電力の電気料金を見てみましょう。
契約種別 | 単位 | 料金(税込) | |
---|---|---|---|
A | 最低料金 | 最初の8kWhまで | 321円42銭 |
電力量料金 | 上記超過1kWh | 30円00銭 |
1kWhごとに30円の電気料金がかかることが分かります。
ちなみに「k」や「h」などありますが、kは1000をかけ算すること、hは1時間であることを表しています。
つまり、1kWhというのは「1000Wの電力を1時間使った」という意味になります。
電力量 \( W = V I t = R I^2 t = \frac{V^2}{R} t \)
まとめ
今回は、消費電力と電力量についてでした。
消費電力 \( P = V I = R I^2 = \frac{V^2}{R} \)
電力量 \( W = V I t = R I^2 t = \frac{V^2}{R} t \)
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