テスト期間中は午後は放課となる学校がほとんどです。
進学校なら心配ありませんが、底辺校の生徒からすればただの早上がりと同じです。
そんなウキウキ状態の生徒。
必ず生徒指導の問題が起こります。
実際にテスト期間中は気が気でない先生方も多いのでは無いでしょうか?
大切なことは先手の指導と生徒への伝え方です。
今回は定期考査期間中に起こる生徒指導の問題について、元高校教員の私が事前指導や事後指導の観点から紹介していきます。
このブログを読んで分かること
- テスト期間中に発生する生徒指導案件
- 指導のポイント
テスト期間中に起こる生徒指導問題
テスト期間中には様々な問題が起こります。
どんな問題が起こるの?
主なものは以下の通りです。
- お店で騒ぐ
- 地域住民に迷惑をかける
- 他校の生徒とケンカ
- 盗撮
- 自転車による交通事故
他にも色々ありますが、私が経験したものは上の通りです。
「早く帰れる!うれしー!」
このような気持ちで下校すると普段は起こらないような問題が起こってしまいます。
特に交通事故は加害者になってしまうと取り返しが付かない場合だってあります。
早上がりの日は生徒指導案件が発生しやすい
実際の生徒指導案件
1つ実際にあった案件を具体的に紹介します。
これは上記の「地域住民に迷惑をかける」に該当します。
珍しく雪の積もった冬でした。
テストが終わって一段落しているとき、
男の人が学校に怒鳴り込んできました。
下校中の生徒が雪玉を投げ合って遊んでいたようです。
誤って道路を走る車に雪玉をぶつけてしまったのです。
男の人は「校長を出せ!!」
と、もの凄い剣幕でした。
とにかく落ち着かせて、生徒の保護者に連絡しました。
その日は保護者指導のもと、生徒を家に帰しました。
その後も結構大変でした。
テスト期間中って採点もあるから忙しいのに
指導のポイント①
テスト期間に入る前に必ず全体指導をしましょう。
以下2つの視点から指導すると良いです。
実例を示した指導
私はよく「実際にあった事件」を話します。
上記の「雪玉事件」を真剣な口調で話します。
浮かれていると、ひどい目に遭うということを注意します。
よく問題を起こすのが2年生です。
そのため、2年生の担任時はしつこいくらいに言います。
修得単位を絡めた指導
2つめに次の話もします。
高校では成績が悪ければ進級できない可能性があります。
学校を早く帰れるのは勉強するためです。
時々、勘違いしている生徒がいます。
「テストの成績が悪くても提出分出してれば大丈夫」
こんなことを言っている生徒がいるので、
そうじゃないということを日頃から伝える必要があります。
それでも改善が見られない生徒に対しては最後に「1」を付けるしか無いですね。
実際に私は付けたことがあります。
当然、説明を求められます。
しっかり説明ができるように、
いつ・どこで・どのような指導を行ったか等を記録しておきましょう。
事前指導は「実例を示す」「修得単位」を絡めて指導する
指導のポイント②
次は実際に問題が起こった際の指導についてです。
基本的には地域住民や警察からの電話で発覚します。
問題を起こした生徒が不明の場合
電話連絡があっても大体は当該生徒不明です。
小さな問題であれば、いちいち名前まで聞こうとは思いません。
そういう場合は次日の朝のSHRで注意喚起だけでいいでしょう。
ただ注意喚起するのではなく、私は少し工夫します。
「みんなじゃないと思うんだけど、昨日○○があったと連絡が入りました」
こんな感じで話をするだけで生徒からの印象は大分違います。
実際に問題を起こした生徒がいたとしても十分に効果はあるので試してみてください。
以下は私が実際にSHR等で話した内容です。
昨日、○○のお店でうちの制服を着た女子高生4人組が周囲の迷惑を考えないで、大声でしゃべりながら何時間も居座っていたという連絡が入っています。もちろん私はみんなだとは思っていないんだけど、良い機会だと思うので少し話をします。
もう一回、何で午前で帰れるのかを考えてみて。勉強するためだよね?昨日家に帰って、ダラダラゲームやったり昼寝したりして勉強しなかった人ももしかしたらいるんじゃないかな?テスト期間は遊ぶための期間じゃないよね?評定が思うように伸びなくて、3年で進路実現が叶わずに悔しい思いをした先輩を何人も見てきてる。今はそこまで考えられない人もいるかもしれない。だけど、ココを頑張れなくて後々困るのはみんなだよ?早く帰れるから気持ちがウキウキするのは分かる。だけどもう一度、早く帰れるのは何でなのかを考えてみようね。
こんなことを話します。
「みんなを疑っている」
というスタンスで話すと必ず生徒から反感を買うので
あくまで、良い機会だから話をするというスタンスでいきましょう。
問題を起こした生徒が明らかな場合
問題を起こした生徒が明らかな場合は
よっぽどの問題を起こした場合が多いです。
管理職の判断にも寄りますが、すぐに本人・保護者呼び出しの場合もあり得ます。
緊急性が無い場合も、次の日の朝に生徒を個別で呼び出して指導します。
また、保護者にも指導内容等を電話連絡します。
内容が内容であれば、生徒指導にあがるかもしれません。
学年集会で学年指導を行う必要があるかもしれません。
今回の件は、それくらい重いことなんだと
他の生徒にも併せて指導しておく必要があります。
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まとめに入る前に
この記事を読んでくださっている人は、本当に勉強熱心な教員であると思います。
毎日毎日、生徒を第一に考え、生徒のために何ができるのか考えて行動しているのではないでしょうか?
時には、自分や家族を犠牲にしながら、働いてはいませんか?
生徒のために、自分の人生を捧げる覚悟を持って働いているのであれば何も言いません。
しかし、そうでないのであれば、これだけ世間から厳しい目を向けられながら、今の働き方を続けていくことはできるのでしょうか?
給料は今よりも下がってしまうかもしれません。
しかし、下がった分は副業などで取り戻せます!
余った時間を自分や家族のために使ってはみませんか?
学校の生徒も大切かもしれませんが、あなた自身や家族はそれ以上に大切な存在のはずです。
もし、今の生活に苦しんでいるのであれば、転職をすることも1つの手です。
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転職はやはり人生における大きな決断の1つだと思います。
まずは、転職のプロに相談するところから始めてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は「テスト期間中に起こる生徒指導問題への対応」について紹介しました。
対象は1,2年生です。
3年生で問題を起こした生徒が明らかな場合は
「この大事な時期に何やってるんだ!」
など強く指導する必要がありますね。
中々、事前の指導だけでは生徒指導の問題を減らすことは難しいでしょう。
しかし、事後指導をしっかりと厳しく行えば徐々に減るはずです。
最初は億劫かもしれませんが、今後のためと思って頑張ってください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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