失敗しない学級経営 清掃指導の重要性 ~教室の乱れは生徒の心の乱れ~ 高校

学級経営
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はじめに

学級経営において一番怖いことは何でしょうか?

私は学級崩壊です。

学級崩壊は起こすことは簡単ですが立て直すことはベテランでも難しいです。

海仁
海仁

学級崩壊を起こさないようにするためにはどうすればいいの?

学級崩壊を防ぐために大切なことの一つが清掃指導です。

生徒と一緒に教室を綺麗にすることで学級崩壊を防ぐことができます。

海仁
海仁

清掃指導ってただ掃除をやらせればいいんじゃないの?

いえいえ、ただやらせることよりも効果的な清掃指導を行いましょう!

また、清掃指導をすることで学級崩壊の予兆も見つけることが出来ます。

今回はそんな清掃指導について紹介します。

海仁
海仁

このブログを読んで分かること

  • 清掃指導の重要性
  • 清掃時に気を付けるべきポイント
ブログの管理人
元高校教員
教員採用試験3県現役合格の海仁
\具体的な清掃指導を知りたい人は次の項目にジャンプ/

清掃指導の重要性

清掃指導の重要性
海仁
海仁

清掃指導ってそんなに大事かな?

清掃指導は学級経営を行う上での基礎です。

基礎といっても清掃指導が出来ていないクラスは大なり小なり必ず荒れています。

徹底的に清掃指導は行いましょう。

「服装の乱れは心の乱れ」という言葉があるように「教室の乱れは生徒の心の乱れ」と捉えることができます。

綺麗な教室の生徒ほど生徒指導案件はほぼありません

また、落ち着いて授業に取り組むことができています。

嘘だと思うのであれば、放課後などを利用して各クラスを見て回ることをオススメします。

下記に示す4項目が完璧に整っているクラスの生徒は落ち着いているはずです。

私は昔、学校の清掃指導には意味がないというようなネット記事を見たことがあります。

どこかの教育評論家が色々持論を述べていました。

その中で清掃指導が意味の無いものだと考える根拠が、仕事場での清掃は基本は清掃員が行うため学校で習っていることが社会に役立っていないということだそうです。

本当にそうでしょうか?

学校は教室を含め全てが公共物です。

つまりは皆で使う場所です。

公共の場を蔑ろにする人は、大人になってから必ず、お店などで周囲を気にすることなく散らかす迷惑客になると思います。

学校で、掃除をすることや教室を汚すことで周囲に迷惑をかけてしまうということを教わることが出来ていないので当然です。

学校の清掃指導は、生徒個人が掃除をする習慣を身につけること以外に、公共の場を他人に迷惑をかけずに使用するマインドを育てることが目的なのです。

「清掃は専門の業者に任せればいい」そんなのは学校生活においては暴論です。

学校はそういう場所ではないのです。

気をつける4つの項目

気をつける4つの項目
黒板周り
椅子と机の位置
掲示物
清掃ロッカー

黒板周り

黒板は生徒が毎日授業で使用する場所です。

ココは特に重点的に綺麗にしましょう。

授業の合間は時間がないので仕方がありませんが、清掃時は徹底的に綺麗にするよう指導します。

例として、私は以下のような黒板では許しません。

もう一度やるように指示します。

確かに消えていますが、ただ消しただけですよね。このような状態も良くないです。

せめてこれくらいは綺麗にしてもらいます。

また、黒板消しもしっかりクリーナーをかけます。

場合によってはクリーナーも掃除します。

それから、黒板下にある受け皿のチョークの粉や散らばったチョークも綺麗にします。

ここまでやってとりあえずは黒板は終わりです。

黒板周りにチョークの粉があればそこは雑巾で水拭きします。

黒板周りは生徒の為もありますが、授業を行う教員の為でもあります。

汚い黒板であれば授業なんかやりにくいですからね(笑)

あと、黒板の周りには授業に関係の無い掲示はしないようにしましょう。

生徒が授業に集中できなくなります。

机と椅子の位置

これも重要です。放課後、以下の様子が見えたら学級崩壊の初期段階かもしれません。

  • 机と椅子の位置が乱雑になっている
  • 半分以上の机の上に物が置いてある
  • 椅子が机に入っていない

少し厳しいと思うかもしれませんが、これを許すとどんどん緩くなってしまいます。

放課後はこんな状態を保てるようにしましょう。

これは私が後ろに掲示してあった物ですが、こんな状態を保てるようにしましょう。

私は始業式が始まる前に下記のような状態にしました。

このシールがあると机を揃えてって言うだけで揃えてくれます。

基準が分かると揃えやすいですもんね。

また、放課後に机上に物が置いてある場合は没収していました。

これも机上に物を置かなくなるまで続けます。

返すときには机の中、ロッカーの中で私物を管理できるようにしなさいと指導します。

椅子が机の中に入っていない場合は、特に指導はしませんが本人が近くにいる場合は直接注意します。

机上に物が置いてある、椅子が机から出て乱雑になっている

上記の状態が三分の一以上であれば、その状態を写真に収め、次の日のSHRで生徒に見せて話をします。

掲示物

掲示物は生徒というよりは担任の仕事ですね。

生徒に任せても良いですが、まずは担任がお手本を見せましょう。

  • 掲示物は4隅を必ず留める
  • 掲示物は上下を揃える(掲示物の大きさが異なる場合は上だけでも揃える)
  • ジャンルごとにまとめる

私が行っていた掲示例です。

清掃ロッカー

意外と見落としがちなのが清掃ロッカーです。

ココは実際に開けないと分からないため、ごちゃごちゃになっているクラスが多いのではないでしょうか?

しかし、清掃ロッカーは清掃の初めと終わりに用具を出し入れする場所です。

ココが汚いと清掃もちゃんとできないような気が私はします。

とりあえず、モップやほうきを秩序ある並びに生徒が並べられるように工夫しましょう。

私はこんな感じで色で分けてみました。

また、私の教室ではモップやほうきが多くまとまりがありませんでした。

そのため、思い切ってモップ2個、ほうき2本まで減らしました。

多ければいいというものではありませんから。

あと、これは私物を持ち込んだのですが、週に1回クイックルワイパーで教室を掃除していました。

梅雨の時期とかはホコリが床に張り付いてモップじゃ中々取れないんですよね。

清掃指導に力を入れる4月

清掃指導に力を入れる4月

清掃指導は4月に特に力を入れましょう。

以前の記事で「黄金の3日間」の話をしましたが、清掃指導においても例外ではありません。

この時期を逃してしまうと生徒は掃除をやらなくなってしまいます。

嫌がられてもめんどくさがられても4月は徹底的に戦いましょう。

今後のためです。

現役時代の苦い記憶ですが、私は初担任(1年生)時はあまり清掃指導を重要視していませんでした。

特に清掃している生徒をチェックもせずに私は黒板を綺麗にしていました。

そんな清掃を1ヶ月続けたある日、いつも通り黒板を綺麗にしていると教室を掃除している様子がありません。

あれ?と思って後ろを見ると、誰も掃除をしていなかったのです。

誰一人としてですよ。

普通は一人二人くらいはやるじゃないですか。

今考えると相当ひどい状態ですよね。

そこから立て直すことは大変でした。

結局、年度が終わるまで、掃除の時間にサボりの生徒を追いかけ回す羽目になりました。

あんな思いを10ヶ月間続けるくらいなら、最初の1ヶ月を口うるさく指導した方がマシですよ!

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まとめに入る前に

この記事を読んでくださっている人は、本当に勉強熱心な教員であると思います。

毎日毎日、生徒を第一に考え、生徒のために何ができるのか考えて行動しているのではないでしょうか?

時には、自分家族を犠牲にしながら、働いてはいませんか?

生徒のために、自分の人生を捧げる覚悟を持って働いているのであれば何も言いません。

しかし、そうでないのであれば、これだけ世間から厳しい目を向けられながら、今の働き方を続けていくことはできるのでしょうか?

給料は今よりも下がってしまうかもしれません。

しかし、下がった分は副業などで取り戻せます!

余った時間を自分や家族のために使ってはみませんか?

学校の生徒も大切かもしれませんが、あなた自身家族はそれ以上に大切な存在のはずです。

もし、今の生活に苦しんでいるのであれば、転職をすることも1つの手です。

転職エージェントナビなら、初めての転職で何からやっていいのか分からない方に対しても、履歴書、職務経歴書の書き方から教えてくれるエージェント紹介します。

また、キャリアアップ、スキルアップ、キャリアチェンジ等の悩みも転職エージェントナビのカウンセラーが相談にのり、アドバイスもします。

転職はやはり人生における大きな決断の1つだと思います。

まずは、転職のプロに相談するところから始めてみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回は「清掃指導の重要性」について紹介しました。

清掃指導は重要です。

何度でも言います。

清掃指導を怠ったあとに待っている結末は学級崩壊です。

私が紹介した実践は一例です。

各学校の先生方はさらに効果的な実践を行っていることと思います。

経験が浅い先生であればどんどん真似をして、良い学級を作っていってください。

今回は以上です。

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